恐竜図鑑の楽しみ方
子供が恐竜にハマる。すると、どんなことが起こるか。
多少の違いはあれど、どの家庭でも似たような道を辿るのではないだろうか。
我が家の場合、まず恐竜の番組(確かEテレの「ダーウィンがきた」だった)を見る。そしてその録画を何度も見る。
次に恐竜の図鑑を買う。初めは1冊だが、1冊じゃ飽き足らないので、そのうち何冊か買うことになる。
我が家にあるのは、小学館の図鑑NEO、講談社の動く図鑑MOVE、学研の図鑑LIVEの3冊。
有名どころの図鑑だと、他にもポプラ社の図鑑 WANDAもある。
そして我が家にある3冊は、親切にもDVDが付いている。
そしてこのDVDも何度もリピートして見る。
なかなかのハマりっぷりだ。
これに付き合っていれば、初めは「なんで同じ恐竜の図鑑を何冊も買うのか・・・」と意味不明と思っていた私も、それぞれの違いが面白いと思うようになる。
恐竜の色はあくまでもイメージに過ぎないので、それぞれの図鑑で色が違う。監修者や編集者が「こんな色だったのかなぁ」と決めているらしい。
(そして今は研究が進み、一部の恐竜はDNA解析で色がわかってきたとか。)
だから、違う図鑑を見比べることで「トリケラトプスはこの色」「ティラノサウルスはこの色」という思い込みを持たなくなる。思い込まず、いろいろな可能性を考えられるようになるのは見比べることのメリットだ。
イラストのポーズも違うし、DVDの内容ももちろん違う。
DVDの映像はNHKやBBCなどの素材を使って作られていて、CGのレベルは一流で子供向けだけにしておくのはもったいない。
そして解説は子供向けだからわかりやすいし、テンポがよくて飽きない。
その上、恐竜について学校で学んでないからほぼ初めて触れる知識で新鮮。
恐竜図鑑は大人が見ても十分に楽しめる本なのだ。
恐竜の生きていた時代や大きさなど、データの部分はどの図鑑も同じだが、解説に違いがあるし、豆知識やポイントの部分に監修者の特徴がでているように思う。
監修は研究第一線の先生方だから、まだ解明されていない部分のことについて研究者としての仮説が書いてあったりする。
今まさに解明のために研究が進められている内容について触れられるってすごく魅力的だ。
それは地球にすむ人類がまだ知らない地球の歴史なのだ。
地球が丸いということが今では常識だが、誰も知らなかった時代がある。
それと同じように、今は誰も知らないことがこれからの研究や発見によって明らかになり、未来では誰もが知っている常識となる。
そんな研究をしている過程を図鑑から垣間見れる。
何冊か見比べると、研究者の仲間になったような気持ちになり恐竜について語りたくなる。
だから子供と恐竜トークするようになって、ますます親子共々恐竜にハマってしまう。
親子の会話が増える、楽しくなる。
これも恐竜図鑑の楽しみ方の一つ。